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こんにちは。東京大学情報学環・学際情報学府 藤田結子研究室のウェブサイトです。メディア・コミュニケーション分野の研究をエスノグラフィーを用いて行っています。

I am an Associate Professor of Graduate School of Interdisciplinary Information Studies at the University of Tokyo. Please click here about me.
I am conducting research in the field of medi, communication and cultural studies using ehtnographical methods.

Summer Course: Culture, Media and Society in Japan at GUC

東京大学グローバル教育センターのサマーコースで「Culture, Media and Society in Japan」という授業を担当しました。7月に10日間、研究室院生がTAとして活躍しました。秋葉原や神田にフィールドトリップにも一緒に行きました。

10 days in July, Fujita Lab members (Fujita and master’s students) taught a course “Culture, Media and Society in Japan” at Global Unit Courses (GUC), UTokyo. Wonderful students from Asia, Australia, Europe and North America participated. We went on field trips to places like Akihabara and Kanda. Two students from our lab did an excellent job as TAs. We hope this becomes a memorable summer for all the participants of the course!^^

74th Annual ICA Conference

オーストラリア・ゴールドコーストで開催された第74回 International Communication Association学会年次大会に参加して、藤田がポスター報告部門で1位に選ばれました。

I won 1st place at the poster competition 74th Annual International Communication Association Conference! I hope to attend the annual conference with my lab members next year.
ICA2024 Poster Winners

Gold Coast

ICA Food Communication Conference

フランス・ブルゴーニュ大学で開催されたInternational Communication Associationの地域大会に参加して研究報告をしました。

I gave a presentation on media and global culinary field at the ICA regional conference organized by the University of Burgundy. I hope to meet you all again next year^^.

研究を続けること

先日、「どうして大学を移ったんですか?」と、若手研究者の方から質問されました。私のキャリアに関心がある人がいるとは思わなかったのですが、もしかすると研究者のキャリアで悩んでいる人に何か役に立つかもしれないのでここで思い切ってお話ししてみます(小恥ずかしいのであとで削除するかもです)。

私がPh.D.を取得したのは2006年で35歳のときです。博士号取得までのストレスのせいか、命にかかわるような病気になって入院・手術もしました。

運良く、翌年2007年から任期付きの准教授の職を得たのですが、任期があるためになかなか落ち着いて研究することができませんでした。もしかすると残れるかなと期待もしたのですが、やっぱりダメでテニュアではない助教の職をなんとか得て次の大学に異動しました。私の場合、任期付きの4年間は仕事を探すため不安定な状況で、研究に打ち込めるような環境ではありませんでした。そうして、2011年に40歳で任期無しの准教授の職をはじめて得ました。それまでに出した公募は30件程でした。

就職できたので、40代になって、今度は子どもを持つことについてはじめて考えられる状況になり、妊娠できるかという問題に直面しました。運良く翌年出産したのですが、最初の任期無しの仕事と赤ちゃんの世話が同じ頃に始まって、研究時間を絞り出すのがとても難しかったです。明治大学は本当にいい大学で、働きやすく、とにかく学生さんたちが素晴らしい。たぶん子育てを担っている教員でなければ研究もできるのではないかと思います。私の場合、一般教養の授業週5-6コマと、さまざまな校務、幼児の世話、かつ相方が会社員で単身赴任ですごくしんどくて、研究時間はなかなかとれませんでした。職場の居心地はよかったですし、教授に昇格もできましたし、相方もできる限り家事育児をしていたので、周囲の個々人のせいではなく社会の仕組みによりこうなっていると思いました。授業と子育ての隙間時間に書いていた毎日新聞のコラムが予想外にバズって「ワンオペ育児」という語が流行語になったのですが、この改善すべき状況を必死に世の中に伝えようとしていたのでした。

子どもが10歳頃になって育児時間が減り、自分が博士課程を修了してから研究を十分できていないことにすごく悩むようになり、軽い鬱になった時期もありました。できる限りは研究をしてきたのですが、それでもまとまった時間がないと厚いフィールド調査や海外での研究活動はなかなかできません。自分に残された年数もかなり減ってきました。コロナ禍が収束しつつあった年に思い切って、研究中心にみえる職の公募にダメ元で挑戦してみることにしました。また一から新しい人間関係やら昇格審査やらいろいろ不安だし、いまさら応募するのも恥ずかしいし面倒だし・・・とたくさんの理由をあげてやっぱやめようと100回は思いました。が、何も挑戦しないよりは、落とされて研究をすっぱり諦めるきっかけにしようと思い直しました。

そうして、公募で採用していただいたのが今の本務校です。私のでこぼこなキャリアは運が良く恵まれている面と、女性+子育てというディスアドバンテージに影響を受けた面とが混ざっているように思います。いまだキャリア形成の禍中にいる身ですし、もっと困難を抱えている方がいるのにおこがましい気もしますし、自分のダメさにため息をつくことも多いのですが、質問してくれた若手の方に参考になることが少しでもあれば幸いです。ここまで書いてみて、周囲のみなさまに感謝しつつ、私がこれからしなければいけないことは研究と、研究を志している院生や若手研究者のサポートだとあらためて思いました。オチがなくてすいません。

Rap Music Event

“Rap Music, Race and Gender: On Two Sites Kawasaki and Korean Japanese, Hip Hop Feminism”

Last year, I organized an open lecture held at Meiji University on 15th, October, 2022.

This lecture aimed to deepen the understanding of social phenomena and research surrounding race and gender that are currently of interest in Japan, through lectures and discussions from academic and music industry perspectives, with a focus on rap music as the main theme.

In the first part, rapper FUNI, who has been active mainly in Kawasaki, and sociologist Kohei Kawabata discussed the community, identity, and diversity of Kawasaki and the Zainichi Korean community.

In the second part, Dr. Aisha Durham from South Florida University gave a lecture on Hip Hop feminism, rapper. Then, artist Akkogorilla and music writer Shihou Watanabe discussed the position of female rappers in the music industry in Japan and the United States.

So many people participated in this lecture online, and I hope to hold this kind of hip hop event again in-peson soon!